金婚式セレモニー

はじめに、
高知新聞報道写真・映像で振り返る「頑張りの５０年」の映像がありました。

午前中の式典に参加された約１６０組の金婚夫婦は、この５０年間の映像を、ご自分の半生を照らし合わせながら、しんみりとした面持ちで、みなさまご覧になっていらっしゃいました。

金婚式は、昭和３３年から執り行われはじめたそうで、したがって今回が第52回。

毎年大勢の金婚夫婦がお祝いされていらっしゃったのだなぁ～としみじみ感じたことでした。

ここにいらっしゃるご夫婦とは、まずは、夫婦共に、とにかく生きているということ。

そして楽しいことばかりではないく、幾重にも重なる辛いことや、夫婦喧嘩をされたとしても、離婚をせず、50年耐えてこられたご夫婦ばかりなんだ。

そんな苦楽を乗り越え、今日を迎えられたカップルが、こんなにもたくさんいらっしゃる。しかも、どんなに頑張っても、私には達成できないことで、素晴らしいご夫婦ばかりいらっしゃるのだと思うと、胸が熱くなりました。

おふたりのエピソードなど、翌日毎年新聞に掲載されますが、それらを代表し、入賞作品が読まれました。また、金婚夫婦を代表され、謝辞を述べられたご夫婦のお話しの中に、52歳で胃がん。その後再び腸閉塞で・・・というお話もありました。

私の父と同様で、きっと、となりにいらっしゃる奥様は、その度その度、気の休まることもなく、ご主人様の看病に、明け暮れていたのだろうと思いましたし、父を看病しつづけた母のことも、同時に思い出されました。

ふと見ると、車椅子に寄り添う奥様が、目頭にハンカチをじっとあて、肩を震わせていました。

ああ・・・
この方も、今も頑張っていらっしゃるのだなぁ・・・と一目でわかりました。

受付番号5番の両親は、集合写真を早々と撮り終えると、少しゆっくりするのかと思いきや、父は疲れたし、もう帰りたい・・・と、一番に会場をあとにしました。

しかし、
「こんなときこそ、ふたりでゆっくり食事をして帰ろうよ・・・」と、母に提案され、ふたり仲良く、阪急ホテルで和食を食べて帰ったそうです。

明日から両親は、父の希望で、まだ行ったことのない、アメリカはニューヨークやボストンなど、10日間のフルムーン旅行に出かけます。

2時間弱の式典より、よっぽど旅行の方がハードだろうに、夫婦で大好きな海外旅行となると、父は俄然元気になるので自分勝手というか、ちゃっかりしているというか、本当に不思議なものです。

まっ、どうであれ、ふたりの旅行を、元気に楽しんできてもらいたい!!

私達の家族のことも、仕事のことも、日本の政権がどうの、そんなこと一切忘れて・・・。

ただ、どうしても気がかりなこと、それは、愛犬ナナのことでしょうか・・・(笑)!?