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GOENプランニング ノッツェ高知サロン

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Ep.75 2007全国結婚研究会議報告

本音トークの本音

 しばらくぶりの本音トークになってしまいました。
ついつい日々の忙しさに流され、後回しになっていました。
いや、そうでもなく、何が何でも更新しなきゃ・・・という最初の頃の気持ちではなくなってきてしまっている・・・というのが、これこそ本音ですね(笑)。

これではいけないと思っておりましたので、随分前のことですが、高知結婚応援団員のメーリングリストで【全国結婚研究会議】に関して報告させていただいていたものをまずはUPさせていただいておきましょう。

高知結婚応援団員MLのみなさまへ

2月17日(土)~18日(日)にかけ、東京新宿区にある 日本青年館国際ホールにて開催された【全国結婚研究会議】に参加してまいりました。長文になりましたが、どういったものであったか、この場を借りまして、ご報告させていただきたいと思います。お時間のある時に、ゆっくりとご覧下さい。

まず日本青年館とは、1920年に文部省が認定した公益法人です。そして日本青年館が結婚相談所を開設して26年、全国的な「結婚を考える講座」を開催して20年にもなるとのことです。
(財)日本青年館結婚相談所

今回通算21回目を迎え、【全国結婚研究会議】もリニューアルされ、都会、農村という地域を越え、年代を超え、結婚に対してさまざまな感心に応えるべく、3つのパートにわけての内容。
しかも多様な結婚の時代を知る、人と関わって自分を知る、各地の結婚支援の情報から「若者」「地域」をキーワードに実態を知る・・・そんな会議でした。

参加者は北は北海道、南は九州熊本より、出会いをサポートしている市町村の結婚対策推進担当者、結婚・子育て相談員、JA、まちづくり関係者等、泊まり込みで多くの方々か参加されていました。

▼3日間のスケジュールです。

【2/17(土)】
Part1-Aワークショップ AM11:00~ 
「わたしと出会う、あなたと出会う」(独身者対象ワーク)
Part2婚談会「結婚」だって“チャレンジ”!
14:00~:講演「結婚はしきたりをこえる」
棚村政行(早稲田大学 大学院法務研究科教授)15:30~:シンポジウム「わたしの結婚“チャレンジ”」
山本ふみこ(ステップ・ファミリー)他、熟年結婚・別居婚・事実
婚など
コーディネーター 福沢恵子17:45~:懇親パーティー「津軽三味線演奏」
永村幸治(津軽三味線奏者)
Part1-Bワークショップ PM20:00~
「語る」「聞く」っておもしろい」(独身者対象ワーク)
【2/18(日)】
Part1-Cワークショップ am9:00~
「親しくなれた」実感を持つ」(独身者対象ワーク)
Part3「若者支援」と「結婚」を考える
10:00~:報告「農村の国際結婚」は今・・・
若井真木子(ドキュメンタリー映画作家)
矢口晴夫(山形県戸沢村産業振興課長補佐)他12:50~:シンポジウム「わたしの結婚“チャレンジ”」
山本ふみこ(ステップ・ファミリー)他、熟年結婚・別居婚・事実
婚など
コーディネーター 福沢恵子13:00~:シンポジウム県行政における結婚支援の現状と課題
●茨城県:県初の試み「いばらき出会いサポートセンター」の開設
いばらき出会いサポートセンター事務局長 桜庭 信征●奈良県:企業も支援「なら結婚応援団」の成果
こども家庭局 こども家庭課 課長補佐 後藤淳宏●石川県:「しあわせアドバイザー・縁結びist」養成スタート
いしかわ子育て応援団・専務理事 谷内 迪子●愛媛県:グリーンツーリズムと出会い事業を結ぶ
愛媛県担い手対策推進室 担い手育成係係長 相原嘉俊15:30~:県談「若者の状況」と「支援」を考える●度山徹:(厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課少子化対策室長)●木本喜美子:(一橋大学大学院社会学研究科教授)●千葉悦子:(福島大学 行政遺作学類教授)
【2/19(月)】
9:00~ 報告 各地の「結婚支援」活動
●<新潟県津南町>:町の中国人結婚相談委員の見た独身男性●<長野県千曲市>:事業の見直しで本人の結婚意欲を高める●<福井県越前市>:学生と教師がつくった出会いのイベント●<長野県松本市>:女性の人気を集める「農業体験交流」

参19日も、午前中は上記のような各地の結婚支援活動報告がありました。
私共高知結婚応援団の取り組みについても、一昨年この部分で、ご報告させていただいたことでした。

上記の中でも“県行政における結婚支援の現状と課題” について、4県の取り組みを聞き、大変参考になりました。

奈良県には、視察に伺わせていただいてましたので、その後の活動や成果に特に興味津々で聴かせていただきました。

柿本知事の発案「先ず隗から始めよ!」で、自ら県庁内に“シングルクラブ”を設立。
出会いの機会を提供する交流会を開催する事業をしていたが、残念ながら失敗に終わった。
しかし少子化対策の海外先進事例調査研究事業の末、平成17年「なら結婚応援団」事業がスタート。

長期的、或いは前向きな政策で、各県共に成果や効果も出ている。

◎奈良県の成果
 私達応援団員→商売繁盛、
 独身男女→出会いを与えられ→結婚へ、
 県出会いセンター→少子化対策 
 3者トリプルウインの関係が成立している。

 これまでに
   ・カップル成立数 1319組(4人に1人がカップルに)
   ・結婚報告数 20組
   ・ベビー誕生 2組


◎茨城県の成果
 ・全県的取り組みから来館者・問い合わせ多く、入会者が大幅に増加した。
 ・ふれあい後の交際組数が倍増した。今後成婚への期待大きい。
 ・マリッジサポーター活動の感心高く、結婚支援事業も順調に進められている。
 ・マスコミ報道から「いばらき出会いサポートセンター」の内容が紹介され、付随していた少子化・人口減少社会の問題意識が高まっている。


◎石川県の成果
 通算7回のタウンミーティングには317名の男女が参加。
 31組のカップルが誕生し、交際進行中。
 「縁結びist」の活動の成果としては、把握した範囲で 7組が結婚、4組が婚約、交際中は25組。
 きめ細やかな企画とアイデアが、1年目とはいえ、 大きな成果に繋がっている。


◎愛媛県の期待される成果
 グリーンツーリズム&出会いの創出は、農業・農村の理解や 婚姻者の増加に繋がり、又地 産地消の推進・地域人口の増加へと期待される。
 嫁不足の解消・少子化対策・村おこし・都市と農村の交流にも効果がある。

それぞれに今後の課題はあるものの、積極的に取り組んだ成果や効果は、一目瞭然に現れていました。
詳しくは、資料並びに録音したテープもあります。
ご興味のある方は、お問い合わせ下さい。

で、ここまでは大変私も感動していた訳です。
ところが「若者の状況」と「支援」を考えるの部分では、家族を作ろうと思えるような支援や、社会的構造にメスを入れることが行政の仕事であり、出会いの場を作るのが少子化対策ではない!との厳しいご意見。

何が障害か?何にメスを入れるのか?
若者の希望が、実現できるようになるのが、少子化対策ではないか!!とのことで、なるほど・・・確かに・・・と考えさせられる場面も多くありました。

下記がその代表的なものでした。

  1. 結婚できる条件、つまり男性は安定した経済力だ。
    年収の高い人は結婚できるが、雇用が安定していない人は、結婚できないし、意欲も下がる。就労支援をどのようにするか?
    フリーター(特に地方に多い)では結婚は不可能。
  2. デートの時間確保、子育ての時間確保等、ワークライフバランスをどうアブローチしていくか?
  3. 夫が家事・育児(第2子以上)に参加している方が出産率高い。
    No残業デー、家族との時間を大事にするデーをつくる。
  4. 男女共に9割は結婚をしたいと思っているし、子供も2人くらいはほしいと思っているが、現実は4人に1人は結婚できていないし、出生率のも1.2と下がる一方。
  5. 女性は、最初の勤め先での勤め方により、結婚するしないが分かれている。
    つまり育児休業がとれる会社かどうか?
  6. 若者がお客様。若者自身が主人公になっていくのがない。
    だから限界があるのでは・・・
  7. 人生の達成感を持ちたいと思っている若者だが、選択できなくてフリーターになっている。
  8. 地域の持っている魅力に特化し、最大限に生かす努力をすることと同様に、魅力のない人とは結婚しないし、魅力ある人間を育成してこそではないか。遠回りではあるが、それが大事だ!!

長文を読んでいただいて、どうもありがとうございました。

さてさて、我々結婚情報産業も、時代の流れと共にうつり変わってまいりましたが、多様なニーズの中、今後どのような変遷に遂げていくのでしょうね・・・

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