Ep.13 反省と克服

第一回ばってんパーティー

　１０月２７日金曜日午後７時より９時まで、高知第一ホテル２階テラスにて離婚歴のある方を対象とした第一回ばってんパーティーを開催いたしました。
私楠瀬が半年ほど前より「こんなパーティーがあったらいいのになぁ・・・」と思い考えていた夢がひとつ叶ったものとなりました。

　それはまさに離婚という悲しみを経験した同じ痛みのわかる者ばかりが集うことにより、慰められたり励まされたりが必ず有るに違いない。そしてそれまでの人生はともかく、今後の人生を前向きに生きていく何かを、必ず自分自身でつかみ切り開いていただくことが私自身も参加者の皆様方にも出来るのではないかと考えました。

　小さな子供さんを持つ親にとっては保育を安全にしてもらえる事が可能なムッターキント（チャイルドルーム）さん、交通の便利も優れた高知駅前にある高知第一ホテルさん、そしてホテルの専属司会者　川人　唯（かわとゆい）さんのご協力のお陰で当日を無事に迎えることが出来ました。

　元々の発想は男女１０名ぐらいで！が、皆さんと一緒に企画できるようになった事でもぜいぜい２０名から多くても３０名までだと考えていました。ところが［高知新聞］さんと［ＨＯＴ　こうち］さんがインフォメーションを出して下さるというご好意により、１週間で５０名の参加申し込みがあり、戸惑いを感じながらお断りを申し上げること（人数制限なし、締め切りを１０月２５日としていた為）のお詫びに奔走しておりました。
場所をテラスでと考えていたこともあり、男性２０名女性３４名計５４名の参加者にスタッフを加え６０名を越えるパーティーとなりました。
　年齢制限なしとしていた事から２８歳の女性から７１歳の男性までの申し込みとなりました。ご伴侶の死別によりお越しの方や、中には結婚にご縁の無かった方の申し込みやお問い合わせもありました。
夢や希望を持っていただくためのパーティー！が、そもそものコンセプトでしたので、申込者が望むのならば良しとみなし、先着順に受けさせて頂くことに致しました。

　参加者の皆さんは人生経験豊富な立派な大人です。常識のある言動で楽しいパーティーをと趣旨説明を開会３０分後に行うこととし、また我々スタッフも気を配りながらも一緒に飲み食いしながら皆さんと共に楽しむことが継続していける秘訣なのでと、挨拶をする事にしました。
　私共高砂歌姫下元絵理花の『愛は時を越えて』を応援歌とした後、スタッフの呼びかけ形式の乾杯の後はまるでお通夜のようだったパーティーが一転して賑やかなパーティーへと変わっていったのでした。あげくご近所のマンションから「やかましい！」と苦情の電話がかかったそうでした。お開きの挨拶を目前としていた頃だったらしいのですが、この場を借りてお詫び申し上げます。次回からは必ず屋内で開催を致しますので第一回目だったという事で大目に見てご了承下さいませ・・・

気配りが裏腹に

　堅苦しくないカジュアルなパーティーを頭に描きながらも、アダルトな大人の集まりならば・・・と試行錯誤をしながら進行を考えました。が、ハプニングが続出でした。

• 「ダンスフロアぐらい構えなきゃダメよ！」の熟年女性の開会１０分後にしてきつーいお叱りの言葉
• ロボコンの為、挨拶や司会が「遠くの席は聞こえなかったよーん！」
• 「挨拶がながーい。解ってることやきもっと短く！」
• 「料理がむつこい(*1)！ピラフらぁいらん、お寿司の方がえい・・・」
• 「立食にしなきゃダメよ・・・！お目当ての所へ行きたくても行けないでしょう・・・！」
• 「わしらぁの丁度の女性がおらんが・・・５０代の女性をもっと増やしてくれんかのぅ」

　と、ざっと思い出しただけでもゴロゴロとご意見がありました。
ワイワイガヤガヤになると説明していても聞いていなかったり、或いは聞き取れなかったという事による誤解も生じていました。良かれと思いわざわざ前もって説明したことが裏目に出たという事もありました。
「私はボランティアでやってるのにそんなに文句があるんだったら、じゃあ貴方が主催してみれば・・・」と心では反発もありましたが、それだけ期待して下さっていたんだと終盤には感じることが出来ましたし、本音をぶつけて頂けることによって次回からの我々の企画に対して充分なヒントにつながるのだと考え直し、私もひとつ大人になりました。

　あれこれすべてを反省材料に１２月１４日【第二回ばってんパーティー】はもっと楽しいパーティーを開催できますように改善して参りたいと思います。

　反省と克服・・・人生ってその繰り返しかもしれない！
しかしその中にはきらきら輝く、とっても大切な幸せが待っているのじゃないかなぁ・・・？

(*1)むつこい
土佐弁で、味がしつこい。こってりしている。